おはようございます。
カモやアヒルは卵からかえった直後大きな動く物について行くことが生得的に備わっています。
これを「刻印づけ」と言い初期学習の一つで書き換えや消去出来ません。
初めて見るのが人間であれば人間に、ゴムボールならゴムボールについて行き途中で親鳥に会おうがエサをあげようが変わることはありません。
恐ろしいのは成長してからも影響が残ることです。
通常、親鳥に刻印づけされた場合は求愛活動はカモに向けられます。
しかしゴムボールで刻印づけをしたら求愛活動はゴムボールになるのです。
この刻印づけは特定の水鳥しかありませんが似たような時期が人間にもあります。
それを敏感期(生後一年くらい)と言います。
この時、愛着形成がなされるかによりその後の人生に影響が出ると言うものです。
愛着とは特定の養育者と特別な情緒的関係性のことです。
分かりづらいですね。
ざっくり言うと愛情を持って接してくれたか?です。
愛着形成がなされた子供は大人になっても人を信頼して交友関係を広げますし、全くなされていなければ全く信頼出来ず損得のみの関係でつなぎます。
問題はアンビバレントと言う愛着形成で親と愛着はあれど安全、安心出来る存在だと思っていない場合です。
この場合、大人になってから恋愛に問題が起こることが知られています。
必要以上に干渉したり束縛するようになるのです。
束縛は一緒にいたい表れとも言えますが、一緒にいないと裏切られるのではないか?と言う不安が根本にあります。
それは親に裏切られるのではないかと言う初期学習が原因かもしれません。
人間は可塑性があり親との関係性を改善したり認知を変えてくれる人に出会ったりすることで変えることが可能です。
愛情を受けて育たなかった分、愛情深くなれるとも言えるのです。