おはようございます。
空気を読まない桜井です
(空気って何色?)
三人よると文殊の知恵と昔から言われていますが会議において多くの人数での協議はむしろ個人で考えるより、ろくな結果にならないのだそうです。
これを集団思考と言います。
集団思考が個人の熟考に劣る根拠は三つです。
1、三人寄れば文殊の知恵と信じ切っている
2、外部の意見を軽く見ている
3、空気を読み波風を立てない
どういうことかと言うと集団での決定に価値があると思うのはみんなの意見を聞いて合意した価値であり、正しい結論とは限らないと言うことです。
個人であれば常に間違っているのではないか?と疑い常に修正するはずですが、集団で決めたとことであれば信じて疑わなくなります。
現在、問題になっている豊洲も集団思考が働いたと考えるとなんとなく決まったのも納得出来るのです。
小池知事が第三者委員会を作ったのは対応策としては集団思考を見直す施策として有効だと思います。
すでに時遅しではありますが。
また集団思考は極端に考えが振られやすい傾向があります。
予算が際限なく変更されるのも当初の予算を若干オーバーした時、しょうがないねと合意してしまうと、だったらこれも通してくれと予算の基準が変化してしまうからです。
これをリスキーシフトと言います。
これを防ぐには予算に合わなければ最悪中止もあり得ると株のサーキットブレイカー制度のようなものがなければ今後も同じことがずっと起こることになります。
集団思考の1番の問題は斉一性の原理による圧迫にあります。
先程にあげた「空気を読み波風立てない」ということです。
詳しく言うと集団の中で異論や反論を許容せず特定の方向に進んで行くことを斉一性の原理と言い、
周りの意見が一致している時、明らかに間違っていると確信していた場合でも同調してしまう確率は30%以上もあります。
しかも、集団においては責任感が分散してしまうため疑問に思ったとしても同調する確率は100%近くまで上がるのは同調しなかったリスクを考えると仕方のないことなのです。
これを避けるには集団内に反対派もしくは外部の人間を入れる事です。
先程の同調率は反対意見が1人でも入ると5分の1まで下がることが分かっています。
1人が反対するだけでも集団思考をリスクヘッジ出来るのです。
空気を読まない人は敬遠されがちですが、会議では良いスパイスになるのですね。