おはようございます。櫻井です。
先日、ある方から「ホワイトニングをしたいのだけど、アレって痛いんでしょう?」と言われました。
「誰がそんなこと言ったの?」と聞いたら友達が「アレは痛いからやめた方がいい」と言われたそうです。
いつの話なのでしょうか?
これと同じような誤解に「歯が脆くなる」という事が言われていました。
歯のホワイトニングが日本で導入されたのは15年前位からでメインはブリーチングと呼ばれる手法でした。
歯は神経を取るとかなり暗い色になります。
前歯だとかなり目立ちますので歯の中に35%過酸化水素をペースト状にして入れて脱色をしていました。
神経を取った歯は神経のある歯の3倍割れやすくなると言われおり、そこに薬剤で脱色をかけるのですから更に脆くなるのは当然です。
この時の「ホワイトニングすると割れやすくなるのでセラミックを被せませんか?」という提案をしていた名残りが「歯が脆くなる」なのです。
今のホワイトニングは脆くなるどころか、虫歯になりにくくしてくれます
。
あと「ホワイトニングをすると痛くなる」ですがこの誤解の原因は二つです。
1、昔の日本で承認されたホワイトニング剤の質が悪かった
2、歯科と関係ない業者がホワイトニングを始めた
まず一つ目は厚労省で認められていたホワイトニング剤は質が悪く知覚過敏症状(シミ過ぎて痛くなる)が強くでるわりに白くならないと誰も使っていませんでした。
ホワイトニングをきちんとやっているところは当院も含めアメリカから並行輸入で買って使っていました。
現在はポリリン酸ホワイトニング剤と呼ばれるかなり優秀なホワイトニング剤が日本製でも出てきたので症例に合わせて海外のホワイトニング剤と使い分けをしています。
次に他業種のホワイトニングです。
実はアメリカではホワイトニングは一時期セルフホワイトニングが流行っていたのです。
今はすっかり廃れてようですが。
セルフホワイトニングをあたかも専門家がやっているように見せている激安ホワイトニングサロンが近頃増えています。
働いている人たちは免許を持たない素人ですから口の中を触ると法律違反になります。
ですからホワイトニング用の歯磨き粉でブラッシングをするのも、ホワイトニング剤を塗るのも光をあてるのも全て自分で行うのです。
だから安いのですが、ホワイトニング剤は効果が弱いと言え脱色ですから刺激はあります。
実はホワイトニング剤が染みてトラブルになる場合は歯に薄いヒビが入っている場合がほとんどです。
これをクリニックではかならずホワイトニング前にチェックします。
食いしばりや歯ぎしりする人は絶対に入っているのでそのヒビを避けてホワイトニングをします。
そんな配慮が激安ホワイトニングサロンでは出来るはずもなくホワイトニングはシミるのに白くならないとホワイトニングの評判を落とすのです。
歯が白くなると笑顔に自信が持てます。
歯並びが悪くても歯が白くなるだけでかなり印象が変わるほどの力を持っています。
ホワイトニングは高くても歯科医院で行いましょう。