価値を伝える

高度成長時代は物が足らなかった時代ですから、需要が多く供給すれば仕事として成立しました。
しかし、現在は物が溢れ、供給過多の状態です。

医療も同じで、特に歯科医院は供給過多により競争社会へと突入したのです。
適応すべく、多くの医院経営者は経営の勉強を始めました。
この時に暗躍したのがコンサルタントです。
彼らはサービス業として市場の原理をあてはめ出来た言葉が『患者様』です。

これにより勘違いして生まれたのがモンスターペイシェントで医療機関を見下し始めたのです。
病院は疲弊し、信頼関係の構築を難しくしてしまったのです。
今はその反省により対等であることが大切と改められ、本当のホスピタリティを目指し始めました。

これらを経てわかった事はきちんと医療の価値を伝えることです。
私たちはインフォームドコンセントと言って説明責任を負っています。
しかし、説明だけでは患者さんに医療行為を売っているにすぎません。

医療行為は患者さんを苦しみから救い、より良い健康を得る事が目的です。
治療計画を立てる場合は最良の治療法を選択し提示すべきです。
それを選択するかは患者さんが決める事であり、自分がその価値があると
思えば治療費は高くても構いません。

その時に大切なのは何故高いのか?どう言う利益をもたらすのか? を
イメージで伝えることです。
セミナーや学会に行って勉強したり、自己研鑽に励んでいたら、
それを当たりまえと思わずに伝えて、患者さんを安心させてあげるのです。

そして価値を認めてくれる人に治療することが価値の交換であり、受け入れられない人がいるのは、
その価値を伝えきれていないからです。
競争社会に入ったということは自分の価値を認めてもらえるチャンスでもあるのです。

横浜 青葉台 さくら歯科クリニックあおば 院長 櫻井直樹
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