「都会の人は冷たい?」
おはようございます。
趣味が変わったのか、サブちゃんの「まつり」を聴くとテンションが上がる桜井です。
随分前に和田アキ子さんが路上でバンにはねられて、倒れていても誰もすぐに助けてくれなかったとテレビで嘆いていました。
携帯で話しながらすぐ横を何事もなかったように通り過ぎて行った人がいてとても恐ろしかったと語っていましたが、聞いていても「そんな奴いるの?」と信じられない思いでした。
実はこれ傍観者効果と言います。
周りにあまりにも人が多いと誰かが助けるだろうと考えてしまうのです。
1964年にNYの街中で女性が暴漢に襲われた時、目撃者や叫び声を聞いた人が多数いたにもかかわらず誰も通報しなかった事件がありました。
都会の人間は冷たいと結論付けられたのですが
その後、社会心理学者であるラタネとダーリーによる実験が行われました。
NYの路上で痙攣発作を装った学生を通行人が助けるかの実験で通行人が2人の時は85%が助けたのに6人以上いた時は助ける確率が30%にまで減ったそうです。
ではNYで襲われた女性はどうすれば通報してもらえたと思いますか?
「助けて!」ではなく「火事だ!」と叫ぶ。です。
とっさにそんな事まで頭が回るか?と言われればそれまでですが
兎に角、他人事と思わせない事が大切です。
救急処置講習を受けた時も同じ事を言われました。
発作で倒れている人を見つけたら意識レベルを確認しながら呼吸を確認、気道を確保します。
その時、周りにいる人に
そこの赤い服を着た人!救急車を呼んでください。
ジーンズのあなた、ここを抑えて下さい
など人を指定した上で指示をするのです。
でないと人は自分ではないと考えてしまうからです。
都会の人間は冷たいのではありません。
助けて貰えるかは知識次第なのです。