こんにちは。桜井です。
人は自分の行動をコントロールし、自ら意思決定をすることが大切であると前回お話をしました。
人は意思決定において内面で最も必要としているにモノに応じて行動や思考、感情さえも選択していると考えたのがアメリカの精神科医のグラッサーです。
つまり欲求によって選択するものを選んでいるというのです。
グラッサーはこの欲求を5つに分類しました。
「生存」「所属」「力」「自由」「楽しみ」
の5つです。
これらは無自覚であることも多くあります。
そのため、とった行動がそれらを満たすどころか逆効果であることもあり、それが問題を引き起こしていると考えたのです。
グラッサーは基本的ニーズを主体的に満たすためにはニーズを自覚して行動することが大切だといっています。
誤った行動を正すにはニーズをはっきりさせて、
それを満たすためにどのような行動を取ることが最も最適であるのかを考えさせるのです。
この現実療法は学校で生徒の規律やコントロールを教育したり刑務所で再犯率を下げる上で役に立ちました。
例えば、ゲーム機が欲しかったとします。
欲求は楽しみであり、最適な手段は購買です。
しかし、お金がなく買えなければ欲求を満たすことはできません。
つまり目的達成の手段を得るための手段が必要になります。
短絡的に考えれば「ゲームを盗む」「お金を盗んで買う」「ゲームを奪う」などが考えられます。
犯罪が多い地域に生まれ育つとこの傾向が強くなります。
ただ、これらの方法で欲求を満たしても捕まり罰を受けることを考えたらリスクの方が高いため最適とはいえません。
最適は「アルバイトをしてしてのお金でゲームを買い楽しむ」という方法になります。
つまり、現実にニーズがあっているかを考えるのが現実療法なのです。
行動によってどうなるかを考えて常に最適を選べるようになれば人生は思い通りなるのです。