おはようございます。桜井です。
人間の感情は扁桃体という動物の根幹をなす器官で発生するため抑えることができません。
これを抑える直接的な方法は存在しませんが間接的に抑える方法があります。
それは思考と行動の連合によるものです。
言い換えると認知と動作です。
例えば
緊張してあがり、頭が真っ白になることってありますよね。
これは認知が「失敗してはいけない」という暗示から緊張が生まれ交感神経優位の状態になることです。
筋肉が過緊張を起こし繊細な動きができず、論理的思考も単純思考しかできません。
簡単にいうとこれらを引き起こしているのは「恐怖」という感情です。
これに対抗するには認知+動作でしたね。
認知は「失敗してはいけない」を「せっかくのチャンス、楽しもう」に変化させること。
動作は呼吸が早くなっているので、腹式呼吸に変えることです。
実際には長く吐きながら腹筋を使って息を何回か切るだけです。
呼吸は吸えば吸うほど心拍数はあがり、吐けば吐くほど心拍数は下がります。
呼吸が落ち着けば少し頭が働きますから、あとは自分を追い込む思考をしなければいいのです。
緊張している人に「落ち着け」とか「冷静になれ」と言っても、より緊張するのは、思考と体感が一致しないからです。
そのために単純にできる動作で呼吸を先にコントロールすることが大事なのです。
これを心の問題に応用したものが認知行動療法です。
心が風邪をひいて元気がない状態や心が怪我をして引きこもってしまった時などによく効きます。