おはようございます。桜井です。
患者さんで引っ越しなどで「何処に行っていいかわからない」と言う相談を受けることがあります。
病院や歯科医院選びは直接、健康や寿命に直接関係しますから、失敗しない所を確保したいと思うのは当然です。
ただ歯科医師の知り合いが多くいても紹介できるわけではありません。
なぜなら人には相性があり、大切にしているものも違うからです。
良かれと思って紹介しても求めているものに相違があり残念な結果になることが多々あるのです。
ですから自分で探し当てる方がよっぽど気楽ですし、合わないと思ったら直ぐに変えればよいのです。
今はコンビニより多いと言われる歯科医院ですから1つに固執する必要はありません。
多くの人は職場か家の近所に行くことが多い様です。
当院のアンケートでも家から近いからが圧倒的に多い傾向がハッキリと出ています。
家の近所と言うのは大切な要件の一つです。
何かあった時にすぐに行ける範囲である事は痛みや腫れた時にすぐに対応してもらう必要があるからです。
しかし、例えば当院であれば最寄り駅である青葉台駅は1日11万2000人が利用します。
人口10万人当たり歯科医院が54件と言うデータから考えると家から当院に辿り着くまで50件以上の歯科医院を通り過ぎる事になります。
つまり近所という絞り込みを行なった上で50件以上の歯科医院から選ばなければなりません。
絞り込む選択基準が新たに必要ですね。
それは「予防にチカラを入れているか?」です。
誰もが「歯科は苦手」「嫌い、行きたくない」と言います。
これは医科でも同じです。
それは過去の治療による痛みが原因です。
日本における保険制度は疾病保険です。
予防するより悪くなって治療する方が安上がりのため、治療に行くところというイメージがついてしまいました。
これは医科の場合は仕方のないことなのですが、
歯科の場合は病気自体を予防できるので悪くなるまで待つ必要はありません。
これからは予防メインに歯科医院を選ばなければなりません。
予防メインの歯科医院は3割もないので一気に絞り込みやすくなります。
絞り込むポイントは
1、手術室以外も個室又は動線分離である
2、歯科衛生士が多数いる
3、ホワイトニングを行なっている
の3つになります。
予防をキチンとしているところは予防専用のブースを分けており、全て個室であることが多いのです。
これはその滅菌観が現れるところだからです。
病院でも強い感染症であれば隔離されます。
これは汚染予防であり必ず個室であることからも滅菌観念や予防観念があるかどうかをみるには最適です。
オープンスペースという昔ながらの仕切り一枚で患者さんと術者の動線が一致しているなど道端で治療しているようなものなのです。
未だ治療がメインの歯科医院が殆どで専用ブースはインプラントの手術室が多い様ですから、見極めは意外と楽です。
もう一つ、注目すべきはホワイトニングのメニューが豊富か?ということです。
なぜなら、人間が予防を目指す時は大概、痛い目にあったか、健康に不安を感じた時で、その時では予防にシフトするには遅いのです。
予防に努めるのは若いほど良いのですが、健康が当たり前なので、予防に努める人はほとんどいません。
唯一、関心を持つとしたら「美しさ」です。
口を健康に保つためにお金を払えなくても、美しさのため、かっこよさにためには払えるのです。
いつの時代も「美しさ」は不朽にテーマなのです。