こんにちは。桜井です。
ある人に「医者が健康の話をするのは普通だよね」と言われたことがあります。
その時は素直に「そうか、普通なんだな」と思ったのですが、
後から考えたら、「もしかして誤解してない?」と思ったのです。
医者や歯科医師、看護師、衛生士、技師などの医療人になろうと思ったら専門大学もしくは専門学校を出なければなりません。
専門大学では、すでに普通の教養課程に4年の専門学科が組み込まれています。
そこで教わるのは病気と治療についてです。
つまり、治療のプロフェッショナルを育てることが目標であり、
人を救いたくて医療人を目指すのでニーズと合っています。
しかし健康とか予防とかになると途端に素人以下になるのです。
なぜなら医者は治療のプロであり、次々と難病が現れ、日々格闘しています。
ですから健康や予防については語る医者は研究者だけで普通とは言えません。
その根拠はシンプルです。
身体は遺伝と食事からできています。
これは病気も同じです。
だから健康法といえば「何を食べるか」しか無いのです。
「現代人は◯◯が不足がち。健康のために△△を食べましょう」と手を変え品を変え言うのです。
エビデンスが取れるかも知れませんが、それで健康になった人など見たことがありません。
そもそも人によって不足する栄養素は違います。
そして足らない栄養素があればそれを多く含む食材を選択して摂るのです。
これはマウスを使った実験で証明されています。
つまり健康にとって何を食べるかではなく、どう取り込むかが大切なのです。
そもそも病気予防が出来る臓器は口腔しかありません。
なぜなら、お手入れが簡単に出来るからです。
胃や小腸、大腸がお手入れ出来ますか?
できませんよね。
口腔は唾液に消化酵素が含まれています。
つまり身体は口腔を消化器官の一部であると認識しているということです。
ですから予防は口腔からしかしかアプローチできないのです。
ただそれだけの重要な器官を預かっている歯科医師自体が予防をよくわかっていないのも現状です。
予防が大切と言いながら、よく分からず、やっていることの先が見えていません。
だから言葉が届かず、世に出る健康法はくだらないものばかりなのです。
頑張って意識を変えなければなりませんね。