こんにちは 櫻井です。
当院は10年前に歯科医院を立ち上げ、9年目にターミナル駅の徒歩2分の所に拡大移転をすることが出来ました。新患も今では月80人以上来ていただいています。
開業当時は経営に関してもド素人、接客も下の下です。ハッキリ、物を言うので嫌われたり、揉めたりします。唯一救いは咬合に関しては誰にも負けない知識と技術があるという自惚れですが自信があった事だけです。
そんな院長がやっている歯科医院が流行ると思いますか?
無理ですよね。
案の定1日3人しかも夜7時過ぎだけの日々が続いたのです。
レセプトが100枚を超えたのは開業半年たってからですから、患者さんの来ない歯科医院だったと言えます。
移転の際、元の歯科医院の内装を売ろうと何人か見に来てくれましたが、ここでは歯科医院をやる自信がないと皆さん肩を落として帰っていきました。
その時に言われたのが『先生だからやれたのでしょう』です。
開業当時と今の差は何でしょうか?
これは中小企業の経営者、特に技術者上がりが必ずつまづくポイントです。
『価値を伝える』という能力だと私は思います。
多くの人が勘違いをするのが『良いものは黙っていても売れる』と思っている事です。
ハッキリ言いましょう。
『売れるわけねーだろ!』
良いか悪いかは顧客が決めることで売る側が判断することではないのです。
ましてや治療なんてもの患者さんにわかるわけもないので説明しなければなりません。
この時に必要なのが価値を伝えることなのです。
顧客の知りたいことは『自分にとってどんなメリットがあるのか?』の一点だけです。
そこにいかに響かせることが出来るかが価値を伝えると言う事なのです。