おはようございます。
今日は朝から京都で学会です(キツイっす)
西洋人は歯並びや歯の色とても気にします。
子供が生まれると矯正のために積み立てを始める人もいると聞きます。
それに比べて日本人は銀歯だらけでも歯並びが悪くても気にしていないのはなぜかと先日聞かれました。
理由は3つあります。
1、お歯黒文化の流れ
2、単一民族のためハイコンテクスト
3、保険制度
です。
まず歴史的な流れから説明します。
日本では明治までお歯黒文化が根付いていました。
所説ありますが既婚の婦人がすることから、黒く染めることで貞操を主張した証とした様です。
黒は何物にも染まらない色であり、醜くみせることで浮気防止効果があったようです。
2つ目は単一民族で島国であったために他国からの侵略が極端に少なかった事があるでしょう。
これは「言わなければ分からない」という欧米人と「言わなくてもわかるでしょう」という東洋人との違いでもあります。
陸続きであればいつ侵略に遭うか分かりません。
そこで外交による話し合いによって平穏を保つ必要があるのです。
その交渉の際、敵意を悟らせないためにスマイルとシェイクハンドが必要だったために、それを徹底的に教育されて文化となったと言えるのです。
笑顔で会釈することで「あなたを認めていますよ」というシグナルになり、文化や話す言葉が全く違う人との交渉をスタートさせるための必須ツールなのです。
しかし島国では海という強大で深い掘りがありますから侵略は困難であり、その分雰囲気や目の表情で察するハイコンテクスト文化が根付いていると言えるのです。
西洋人は目と口の三角に顔の注目が集まるのに、日本人は目だけに集中することが分かっています。
口に関心が薄いことはこんなところにも要因があるのです。
最後に医療保険制度の違いです。
私はこれが一番大きいと考えています。
アメリカでは医療は個人で加入する個人保険か、実費です。
ですから病気は予防するものという考え方が根付いています。
治療するより予防した方がコストが下がるからです。
しかし、日本では疾病保険ですから病気になると安く治療が受けられます。
つまり予防は保険が適用されないために高くつくのです。
これは逆に病気になったら病院に行く方がお得であるという認識を植え付けているとも言えます。
このアンカリングが保険と自費治療の選択を迫られた時、金額の差に驚き、安い方を選択するのです。
保険医療が治療費の基準になっているため物凄く高く感じるのです。
本来、健康の入り口であり、人となりが見える部分でもあります。
そこに気を使えない日本人が海外に行って恥をかくのは仕方のないことなのかもしれませんね。