おはようございます。櫻井です。
私たちの全身の機能をコントロールしているのが脳です。
その脳の中で特に、知覚、思考、推理、記憶、自分の意思による運動を司るのが「大脳」です。
そして電気刺激を用いて大脳の箇所がどの身体の部分に対応しているかを解き明かしたのがカナダの脳神経外科医ペンフィールドでした。
またペンフィールドは大脳のどの部分が身体のどの部分に対応しているかだけではなく、
脳の各部分の対応領域の割合の大きさまでもを解き明かしました。
脳には動作を司る運動野と感覚を司る感覚野があり、
対応領域が大きいほど運動機関としては繊細に動き、
感覚機関としては微細な感覚を持ち重要度が高いことを示しています。
そして感覚野において3分の1を占めるのが顔を含めた口です。
顔の中でも最も広い感覚野を持つのが舌であり口腔です。
これは生命の入り口であり、最も重要な器官であることを示しています。
ですから身体を作るのは口であり、逆に病気も口から始まると言えます。
多くの人は医者を含めて治療の先に健康があると思っています。
それはスタートが病気だからです。
病気が治った状態が健康だと思っています。
つまり病名が付かなければ健康なのです。
医者は病気についてはプロですが健康については言及できません。
それは定期検診や健康診断に表れています。
これらの目的はスクリーニングであり、根本は早期発見早期治療です。
つまり病気の徴候を見逃さず、火は小さいうちに消せということなのです。
言い換えると病気になることを待っていると言えます。
健康増進や病気になることを防ぐことは治療ではできないのです。
これが治療と予防の違いです。
予防は毎日でもある程度自分で出来ることが前提です。
つまり病気予防は外なる内である口腔だけが可能となります。
風邪予防でうがいするのも口、
食中毒を防ぐのも口、
糖尿病や高脂肪血症を食事で防ぐのも口です。
ですから口腔の健康を蔑ろにしている人間に健康を語る資格など無いと言えます。
病気は食事と遺伝からできます。
食事では何を食べるかも大切ですが、どう食べるか、どの様に食べるかが重要なのです。