おはようございます。
急に寒くなり、そろそろコタツを出そうかと目論んでいる桜井です(まだ9月だけど)
ネットの書き込みって厄介ですよね。
匿名をいいことに誹謗中傷やりたい放題です。
何故、こんなことが起こるのでしょうか。
その一つの答えが「没個人化」です。
没個性化とは「メンバーが他の人に対し、個人としての注意を払わず、自分が他者から個人として弁別されているという感覚を持っていない集団状態」のこととフェスティンガーはいっています。
何をいっているか分からないですよね。
簡単にいうと顔も名前も伏せることでその他大勢になることです。
それは個人が集団に埋没したような状態に見えることから没個人化と呼ばれるのです。
これにより普段抑制されている行動が出やすくなります。
没個人化を促進する要素は「匿名性」「責任の所在が不明」「興奮状態」「感覚刺激の多さ」などがあります。
ネットの書き込みは実名より匿名の方が過激で無責任な言動が目立つのは没個人化による集団の一部となるからです。
これはマスコミでもよく見られます。
マスコミが一方的な悪者を作り上げて断罪していると、反対意見を言うのは勇気がいります。
なぜなら、マスコミに記者が没個性化してしまうために一方的な見方を作り上げてしまうからです。
これをリスキーシフトと言い、過激な方向へと向かわせるのです。
本来、それに反対の意を唱える役目を担うのがコメンテーターですが、全体の意見を肯定する意見しか言わない人がほとんどであるのは
個性化されているからです。
コメンテーターは顔も名前も晒しているわけですから、言葉は自分と言っても過言ではないでしょう。
そのため流れに逆らえば大火傷を負うのです。
しかし、没個性化は悪いことばかりではありません。
チームワークや心を一つにまとめ上げる時には有効です。
ですから没個性化しやすい人は団体競技に向いていて、宗教などにハマるとタチが悪い人ともいます。
誰といるかはやはり大事なのですね。