おはようございます。
「日本人はネガティブで人見知りが多い」と言われたら
「そうだようね」と肯定しますか?
それとも「そんなことはない」と否定するでしょうか?
多くの人は肯定するでしょう。
感覚でわかるよねと言いたいところですが遺伝子検査が進むに連れて5-HTTLPR遺伝子によってネガティブかポジティブかが決定されていることが分かりました。
これはセロトニントランスポーター遺伝子多型(血液型みたいな型)において、楽天的で鈍感なL型と慎重で敏感なS型があり父親の遺伝子と母親の遺伝子を組み合わせてLL型、SL型、SS型の3つに分けられます。
実際にはL型は細分化されていくつかの種類があります。
日本人では超前向きなLL型ではなく慎重で過敏なSS型が多いことが分かっています。
因みに中間型はSL型です。
ある文献によるとSS型は66%、LL型は3%と言われ、実際に静岡の研究では4582人を対象に遺伝子検査をしたところLL型はわずか3.6%、LS型は32.5%、SS型は63.9%でしたので大方一致していると言えます。
SS型が多い文化・社会は、その歴史の中で人口が激減する様な大きな困難を経験していることが多いと言われています。
日本人は火山の上に住んでいる様なものですから危機的状況が多いのも当然と言えます。
危機管理能力に長けていないと生き残れなかったために大切な情報として遺伝子に組み込まれたと言えるでしょう。
反面、ストレスに弱く、チャンスも掴みづらいとも言えます。
その時大切な力がレジリエンスです。
レジリエンスとはもともと物理用語で「外力による歪みを跳ね返す力」です。
心理学では認知が歪まず跳ね返す心のしなやかさとしてとらえられています。
このレジリエンスは自尊心、愛着形成、支持してくれる人の存在、肯定する未来思考、楽観主義などで構成されていると言われています。
つまり肯定する未来思考や楽観主義が日本人には合わないため心が折れやすいと言えます。
ですから認知が歪まない様にカタク考えず、自分を信じることです。
「たとえ今あなたが人生に絶望しているとしても人生があなたに絶望することはない」
とビクトール・フランクルは言っています。
誰もが自分を見捨てても自分だけは自分を見捨ててはいけないのです。