おはようございます。桜井です。
現在、老年心理学のレポートに追われていて
その中で「そーなんだ!」と感心したライチャードの人格特性についてお話しをします。
老後の人生は人それぞれ思い描いた人生があるかもしれませんし
考えたくない人もいるでしょう。
何故なら死と隣り合わせの時期であり人生の終点間近だからです。
そこに希望があるのかといえば上手く折り合いをつけた人だけが得られると言えます。
これを「サクセスフルエイジング」と言います。
その折り合い(適応)にしやすいかどうかを人格特性で見ていこうと考えたのがライチャードです。
彼らは55〜84才の男性87名を対象にして面接から見出された115の人格変数をクラスター分析し五つの人格特性を見つけました。
その5つは
「円熟型」
「ロッキングチェアー型」
「自己防衛型」
「外罰型」
「内罰型」です。
「円熟型」とは自分および自分の過去・現在を受け入れて前向きな人のことです。
引退後も積極的に社会参加して色々な趣味を持ち人間関係についても満足感が高くより良くしようと努めます。
「ロッキングチェアー型」とは他者に依存するという受身的な姿勢によって現在を受容するひとです。
いわゆる楽隠居ですが行動が消極的なので諦めによって受容している感じです。
「自己防衛型」は老いへの強い防衛機制を敷き、トレーニングなどをして若い時の生活水準を保とうとする。
仕事への責任感が強く若作り。「まだまだ現役」という思いが強いタイプ。
以上の3つが適応型と呼ばれ老後に希望を持って生きられるタイプと言えます。
これらのほかに
「外罰型」「内罰型」があります。
不敵応型と呼ばれ外罰型が他責任、内罰型が自責任に帰属している違いです。
過去や自分でコントロールできないことにフォーカスするため
現実逃避や閉じこもり、外部に敏感になり隣人や身内とのトラブルが絶えないことに繋がっていくのです。
これらの5つのタイプのどれかになるかを方向づける時期が40代の生き方だそうです。
思春期の悩みは社会人としての生き方を方向づけるように
思秋期の悩みは老後の生き方を決めるための必要なプロセスなのです。
中年の悩みが人生の締めくくりを決めるのです。