「歯科におけるメインテナンスの意味?」

こんばんは。

今日は午前中、休診にして院内セミナーを行ってもらいました。

対象は衛生士ですが自分も混ざって勉強させていただきました。
よく治療が終わると定期検診を受けましょうと勧められますよね。
この定期検診が予防だと思っている歯科医や患者さんが多いのですがこれは間違いです。
この定期検診は実は治療に入ります。
定期検診は悪くなっているところがないかをスクリーニングするもので
病気ありきなのです。
治療の目的は機能回復や痛みを止めることであり
病気を予防するという視点は唯一内臓が外部よりアプローチ出来る口腔という器官しかありえないからです。
口腔の病気は細菌感染と口腔内ホメオスタシスの均衡が崩れた事によります。
ホメオスタシスとは恒常性維持と言い
一定の均衡を保つことです。
例えば体温は一定になるように暑い時は体温が上がりすぎない様に発汗して体温を下げたり
寒い時は鳥肌を立て細かく震えることで体温を逃さず低くなることを防ぎます。
血圧や血糖値も同じ働きによるものです。
口腔内も細菌の量がキチンと保たれています。
この均衡が崩れた時が病気になるということなのです。
この崩れた均衡を戻すのが予防の役割です。
例えばリンパの動きをよくするということも予防方法の一つです。
リンパ節は全身で約800個そのうち300個は首から上にあるそうです。
そして最も重要なリンパ節が集まる場所が左の鎖骨下であり下半身と左上半身を司るのだそうです。
ちなみに右鎖骨下は右上半身だけです。
リンパは静脈で90%回収しきれなかった老廃物を回収することが役割ですが左鎖骨下から首にかけて老廃物が滞ることを示しています。
これが血液なら脳梗塞や心筋梗塞を引き起こし命に関わる事態になりかねません。
ではなぜ滞るのでしょうか?
これは食べ物が柔らかくなり、よく噛むということが減ったために起こったと考えられるのです。
リンパの流れや血液の流れは抹消ほど滞ります。
それは抹消に行くほど圧力が下がるためです。
抹消循環を上げるには滞りやすい所の近くの筋肉を動かして圧力を上げるしかありません。
特にリンパは鎖骨下から耳の後ろにかけて滞るのは
噛む筋肉が衰えてこのポンプ力が弱いからと言えるのです。
奥歯が無くなるとそちら側の筋肉が拘縮し硬くなり血行やリンパの流れが悪くなることは周知の通りです。
噛む回数を増やすだけでも効果があるのですが
入れ歯を入れるともっと良くなります。
抜きっぱなしは血の巡りを悪くするのでキチンと治療しましょう。

横浜 青葉台 さくら歯科クリニックあおば 院長 櫻井直樹
お悩み・ご相談・ご質問等がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。

さくら歯科クリニック あおば
ホワイトニングサロン チェリッシュ

マニアと呼ばないで HOME に戻る