こんにちは。
明日は月一回のラジオ出演の日。まだ何を話すか未だ考えている桜井です。
今日はかみ合わせのお話。と言っても一般の人にはピンと来ないと思います。
歯科医師なのにかみ合わせが分からないと聞いて「ウソでしょ!」と思われると思います。
かみ合わせが分からないと言っても全然分からない訳ではありません。
基本的なことは知っていますが実践で使えるレベルにまで高めていないと言うことなのです。
「顎関節症はうちでは扱えない」とか
「かみ合わせの調整が分からない」とか
臆面もなく言えるのは
良く分かっていなくても臨床が出来てしまうと言うこと。
そして分からない歯科医師が圧倒的に多いことが理由です。
実際にそう言われた患者さんが多く当院にいらっしゃいます。
虫歯を削って詰めることは治療として大切だとは思います。(誰がやっても大して違いはないと思います)
ですが、それも最終目標はかみ合わせを生理的に作ることであるはずなのです。
しかし、そこまで見ていないから恐れずに治療が出来ているのです。
実際に奥歯が銀歯だらけの人を見るとゾッとします。
矯正したら顎が開かなくなったと言う人はゴロゴロいますし
銀歯をセラミックスに変えたら噛めないだけでなく体調まで悪くなってしまった患者さんもいます。
かと思えば
入れ歯を入れることで立つことさえ出来なかった人が歩けるようになったり
かみ合わせの治療で長年の頭痛や腰痛が治ったと言う人もいます。
歯科医師はそんな重要なかみ合わせを担っているのです。
だからこそ、そこから逃げずに勉強して欲しいのです。
医療で専門性とは引き出しの多さです。
トラブルが起こった時に次の手を用意しているかの差だとも思うのです。
もしそれが他院では用意できないものであれば専門家と言えるのではないでしょうか?
口腔外科や矯正で専門性を高めるのもいいでしょう。
ただ歯科医師が絶対に外してはいけないのが「咬合」です。
分からないと諦めるのではなく分かりたいと分かる人に学んで欲しいのです。