「離乳食の与え方一つで人生が変わる?」

こんばんわ。櫻井です。
今回は離乳食のお話です。
何故、離乳の話度々出るのかと言えば
歯並びや噛み合わせ、顎関節症で来院された患者さんに
原因は離乳食の与え方にあったと話すと驚かれるからです。
離乳というのは学習です。
そしてそれはずっと色々な所に問題を起こし改善しない限り生涯続くのです。
 離乳は四つ足から二足歩行に変わるために喉頭の位置が変化するタイミングでもあるからです。
離乳とは授乳が終わり食べれる様になることという単純なことではありません。
喉の位置が下がり
「飲む→食べる」

「呼吸しながら飲む→呼吸を止めて飲む」

「いつもダラダラ飲む→規則的に食べる」
という三つの大きな切り替えをしなければなりません。
離乳期は

「吸って飲む動作」と「食べものを飲み込む動作」
の両刀使いをする次期であり
次第に喉頭が下がり口の奥と喉との距離が出来て完全に切り替わっていきます。
この切り替えが出来ないと

丸呑み

むせやすい

ダラダラ食べる

となります。
どこかで聞いたことがありませんか?
そう、それは誤嚥性肺炎を起こす老人の口と同じなのです。
離乳の学習はいつまでも健康でいられるための必須学習なのです。
多くのお母さんは離乳食を自分のタイミングで与えてしまいます。
それは「口を閉じて鼻呼吸を促す」ことと
「前歯で食べ物を捉えて噛みちぎる」という
学習する機会を奪う行為に他ならないのです。
そして歯ぐきで食べ物を潰すことを覚えていくため奥歯で潰して飲み込むことの先にあるのが食いしばりです。
これを近年では歯牙接触癖と言って

顎関節症や歯牙破折、歯周病の局所骨吸収の口腔トラブルから睡眠時無呼吸まで引き起こします。
三つ子の魂百までと言います。
生後一年半が口腔を育てる大切な学習期間です。
ぜひ意識して育てて欲しいのです。

横浜 青葉台 さくら歯科クリニックあおば 院長 櫻井直樹
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