人は思春期に誰もが自分の人生を考えます。
身体が大きく大人になるのに精神は子供のまま。
自分が何者かわからない。
どんな才能があるのか?
何を成し遂げるために生まれてきたのか?
誰も教えてくれません。
出した答えが自己概念です。
人生を進めて行くうちに何度となくこの問いかけを繰り返すことになります。
なぜなら環境や時間により人間は自己概念の修正を余儀なくされるからです。
この自己概念の修正は分かりやすく言うと「成長」です。
例えば売れていない優秀な芸術家がいたとします。
「コンテストに落ちたのは審査員の見る目がない」
「時代が俺に追いついて来ない」
「素人に俺の芸術は分からない」
などと自己概念を守ろうとします。
先程の環境の変化、時間の流れはそこにとどまることを許しません。
だから言い訳をします。
これは経験の歪曲や打ち消しを意味します。
これが何度も続くと動けなくなり、そこから成長することはありません。
先程の芸術家なら自分を高める方向に動けば良いのです。
例えば
「デザインの勉強をしてみる」
「キャンバスではなく木や石に書いてみる」
「絵の具ではなく色のついたフィルムを重ねてみる」など
従来のものにとらわれず組み合わせを変えるだけでも自由度が広がると思いませんか?
成長は苦しみや痛みの先にしかありません。
そこから目を背けて生きることは傷つかないかもしれません。
ですが、新たな自分に会えることも諦めてしまうことになるのです。