おはようございます。昨日、師匠に久しぶりに会い「小さくまとまってんじゃねえ!」「自分の人生を歩いていないから、そんな顔になるんだ!」とフルボッコにされた桜井です。
師匠、気合いありがとうございます。
キリンビール 高知支店の奇跡を書かれた田村潤さんの講演会に出てきました。
かなり良い講演会で明日からの行動に反映出来そうです。
どんな会社でも生き残ったからには存在意義があり、窮地に陥った時にはその存在意義を現場や顧客の声を聞けばそれが解決法に繋がると仰っていたのが1番印象に残りました。
つまり原点回帰です。
会社に理念など無くても会社は運営出来ますし、売り上げさえ立っていれば存在意義は成り立ちます。
しかし、会社運営は必ず波がありいい時もあれば悪い時もあります。
しかも悪くなる時は一見、順調に見える安定期に訪れるので気づきにくいのです。
そして陥落し始めるとそれを取り返すために色々な施策を打ちます。
しかし的を得ることなく、さらなる深みにはまって行くのです。
この原因について田村さんは管理の強化で施策を立てるからだと説きます。
人員削減と無駄使いの排除、価格を下げることによる在庫処分と効率化、サービス残業の強要とパートタイマーの雇用促進など資金の回収を始めるのです。
これが決して悪いと言う訳ではありません。
時代の流れをどう取るのか?の違いです。
売れない時代に売れないものを作り販促をかけて売るのは無謀なだけです。
売れない時代なら売れそうなものに選択集中させてコンパクトに効率化を目指すのは誰もが納得できる施策です。
これまでの一世風靡した大企業がこの路線を歩み失墜したのはご存知の通りです。
これは大企業にかかわらず全ての会社に言えることですが、窮地に立った原因は時代に合っていないからです。
もっというと顧客が欲しいものと提供しているものが合っていないから売れないのです。
このズレを図るには基準が必要です。
それが理念であり、原点回帰だと言っていたのです。
「あるべき姿は何だろう?」
田村さんの場合、理念は顧客に喜んでもらうことだったそうです。
喜んでもらえた末にあるべき姿は飲み屋には常にキリンビールがメニューにあり、小売店でビール売り場に大量のキリンビールが陳列してあることだったそうです。
そして厳しい現実を見て、その差を埋めるためにしたことが顧客の声を聞き、寄り添った行動を地道にし続けた結果が高知支店の奇跡なのです。
例えば、売り場にキリンビールを置いてもらうために売り場担当者に売り上げを上げるアドバイスやお手伝いをしたり、飲み屋のサーバー壊れた時、夜中でもすぐに出向いて修理したりととにかくお金をかけずに出来ることからしていったそうです。
私達、歯科医院もユニットと呼ばれる治療イスが故障することがよくあり、すぐにメンテナンスが飛んできてくれるほどありがたいことはありません。
顧客目線に沿ったサービスをし続けること。
地道ですが効果は低迷を継続したのち階段を上がるように一気に上がるのだそうです。
あるべき姿を想像してそこに近づける施策が「まず人に貢献すること」
これは師匠に散々叩き込まれたことで、少し売り上げが上がって慢心していた自分を恥ずかしく思います。
やはり一流の人は「心の置きどころ」にスジが通っていますね。