『よく噛む意味わかりますか?その5』

前回アルブミン値のお話をしました。その続きです。
アルブミン値が下がると栄養素が不足することはお話ししましたが、これには続き
があるのです。両方にちゃんと歯があり咬める人と入れ歯だけれど咬めている人で
は食物繊維とビタミン類が不足することがわかりました。
つまり歯があるなしで同じ量を摂取しても影響を受ける栄養素があることがある
ことがわかったのです。ビタミンは全てではなくビタミンK,B1,B6,Cで特にビタミンC
で有意性が認められました。あとカロチンと食物繊維が不足します。
ビタミンB1は脳や神経に働きストレスや痛みを和らげる。糖質を代謝しエネルギー
を生む。欠乏するとかっけや全身疲労、食欲不振になる
ビタミンB6は蛋白質、脂肪、糖質の代謝を円滑にする。神経系にも関与し、
欠乏するとうつ病や、無気力、貧血の原因になる。
ビタミンCは胞を結ぶコラーゲンと言う蛋白質の合成を助け、紫外線への抵抗力を強化。
6図1高血圧や動脈硬化、風邪、ガン予防の効果がある
カロチンと食物繊維は消化に関連することはご存じだと思います。

これらから推察すると奥歯が入れ歯になると代謝が落ち糖尿病や高脂肪血症のリスク
が上がりうつ傾向になりやすいと言えます。やはり天然の歯に勝るものはないのですね。

横浜 青葉台 さくら歯科クリニックあおば 院長 櫻井直樹
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