「巻き寿司と握り寿司?」
おはようございます。近頃ではセミナー参加が知識を得るというより、話のネタを探しに行くところになっている桜井です。
先日、愛知学院大学の牧野先生のお話を聞いてきました。
「お食い初め」ならぬ「お食い締め」を言われた方です。
非常にタメになるお話しでとても心に響きました。
その時に上手い例えするなと思ったのが
巻き寿司と握り寿司の違いです。
これはザックリ言うと
マニュアルと個性の違いを例えたものです。
巻き寿司はどこを切っても同じ見た目、同じ味。一方握り寿司はシャリは同じだがネタが違うので味の違いを楽しむ事が出来ます。
マニュアルは誰が行っても一定の動きをする上で巻き寿司に似てますね。
一方握り寿司は一つ一つが個性でチームを構成していると言えます。
1番大切なのは個性違えど根本にあるもの。
これが理念(ミッション)です。
この理念が仕事の根幹を成して進むべき方向を示します。
例えば、
歯科医療なら診療介助や検査方法、滅菌作業などマニュアルがあり、それに従う事で誰でも一定の動きが出来るようになっています。
これを再現性と言います。
一方、歯科医療は専門家がチームで仕事をするところでもあります。
歯科医師、衛生士、技工士、口腔外科医、矯正専門医、医療事務、歯科助手などでこれが握り寿司のネタになります。
そしてシャリは「口腔健康を通して生活の質の向上に貢献する」と言うのが歯科医療の理念(ミッション)です。
特に専門性が高い人間が集まると意見が食い違う事があります。
そんな時にミッションに立ち返り「患者さんにとって負担が少なく最良の結果を得るには?」と考えるとそれぞれの個性を生かしながら最良の結果得る事が出来るのです。
専門性を磨くのは大切なことですが、ミッションの上に乗ると更に美味しくなるということです。