こんにちは。さくら歯科の櫻井です。
運転していて眠くなったらガムを噛むと目が覚めるのはよく言われていることですね。
ガムを噛むことで集中力が高まったり仕事のストレスが減るのは噛むことで脳への血流量が上がるからです。
これは頚動脈が噛む時に使う筋肉でポンピングされることにより血流が上がり前頭前野のワーキングメモリーが活性化を起こすことによるものです。
アイルランドの研究者アレフとスミスはフルタイムで働く大学職員126人を対象にガムを噛む場合と噛まないケースでパフォーマンスにどのような違いが生まれるかを実験をしました。
すると仕事上のストレスをはじめ不安、抑うつ、不注意、疲労感、仕事の遅れなど全ての項目で改善が見られたのです。
注目すべきは不安や抑うつにまで効果があったのかということです。
これは前頭前野が活性化されると思考を司る機能が理性をあげ、大脳辺縁系の本能的な感情をコントロールするからです。
「大概のことはメシさえ食ってりゃなんとかなる」と行きつけのラーメン屋に書いてあった通りのことが実際に証明されていることになります。
近頃、元気がない人はよく噛んで食べると少しづつ前向きな気持ちになれますよ。
Andrew P. Allen, and Andrew P. Smith.Chewing Gum: Cognitive Performance, Mood, Well-Being, and Associated Physiology.BioMed Research International 2015(1):1-16