こんにちは。桜井です。
今は認知能力に興味があるので、そのような話しがまた連続するかもしれません。
認知とは「見える」「聞こえる」「感じられる」ことが正しく行われることです。
これが多くの人と同じように感覚刺激を受け取れないのが感覚失行や感覚異常となります。
今回は色覚異常のお話。
以前は「色盲」とか「色弱」と言われていたのですが、差別につながると色覚異常に変更されたそうです。
先天性のものは日本人の女性では0.2%に比べ男性は5%もあり、結構いることがわかります。
1994年まで色盲検査は小中学校で行われていたのですが、差別やいじめに繋がるとのことで2003年に廃止されています。
つまり自分が色盲や色弱であることを知らずに生活している確率が高いということです。
実際に平成22年、23年に日本眼科医会で行われた調査では先天性色覚異常と診断された本人や保護者の50.2%が「気づかなかった」回答しています。
因みに私も赤緑色弱で、大学の健康診断ではじめて知りました。
日常や仕事で困ったことはありませんが、色盲ともなれば仕事や生活にも問題が生じます。
問題は自分がそれを知らないということなのです。
年をとっても色覚異常は進みます。
茶色のサングラスをかけて生活しているようなもので、ガスコンロの炎が20代で6センチ立ち上っているとしたら、60代では4センチに見えるそうです。
高齢者の着衣着火が後を絶たないのもこれが原因とも言われています。
また、高齢者の食欲低下も食べ物の色が鮮やかに見えないこともあるのではないかと言われています。
問題は色覚が衰えていることがわからないことなのです。
注意不足で片付けるのではなく、人より注意をしないと判断ができないのかもしれないと考える必要があるのです。