おはようございます。桜井です。
治療で色々なものが顔に飛んできますが、目に入って片目が真っ赤になった桜井です(超痛い)
今回も脳のお話です。
なぜならそこの部分を今勉強中だから。
赤ちゃん脳では神経細胞はすでに完成していて、それが繋がることで発達します。
そのコネクターは2ー4か月で急速に伸び8か月頃から刈り取りが始まります。
よく使うことだけを残して後は削除することで接続を強くするのです。
聴覚野では刈り取りが9か月位と言われています。
その刈り取りがどう影響するかを調べたのがシカゴ大学のパトリシア・クール教授です。
台北の赤ちゃんとアメリカ人の生後6か月のモノリンガルの赤ちゃん達にあたかも親戚のように中国語で話しかけるセッションを12回行います。
その後、中国語に反応するかを見るのですが6ー8か月ではどちらも反応は同じですが
9ヶ月を超えると台北の赤ちゃんは成績がよくなり、アメリカ人の赤ちゃんは成績が悪くなったそうです。
これは中国語をお母さんが普段から使っており、頻度が多いことから中国語のコネクトを増やし、
アメリカ人の子は普段の親の会話が英語のために中国語のコネクトを減らしたと言えるのです。
これがシナプスの刈り込みと言われるものです。
弱いコネクトは削除し、よく使うコネクトを太く強くしていきます。
刈り込みがはじまると急激に語学の取得が難しくなるといえるのです。
パトリシアはこの時、もう一つの実験をしています。
それは中国語を語りかける女性がテレビ絵か
実物かで違うのかということでした。
テレビや人形を使った語りかけでは学習効果がなく、実物とのやり取りの中から学ぶことがわかったのです。
これは結構、衝撃的で、テレビやラジオは聞き取りやすいが、馴染みのある声でなければ反応しないと考えられていたからです。
誰がではなく、人と一緒にいてコミュニケーションをとることが脳を育てることになるのですね。