こんばんは。桜井です。
台風一過でニュースを見たらとんでもないことになってしまいましたね。知り合いは無事でしたがあらためて自然の脅威を思い知りました。
カンガルーケアはコロンビアのサンファンデディオス病院で考えられた未熟児での看護ケアです。
設備も予算もないなか保育器も足らず、モニタリングのない1つの保育器で2人の子供をしたり、保育器なしに保育せざるを得ない状態で感染症で亡くなる子供が後をたたなかったのです。
そこで考えられたのがお母さん自体を保育器として活用することでした。
胸をはだけた状態でおしめ1つの赤ちゃんをうつ伏せで抱いた状態で柔らかい毛布で覆い過ごしただけですがこの格好がカンガルーに見えたためにこの名が付けられました。
結果は出生体重500ー1000gの新生児生存率が保育器ではゼロだったのに72%まで引き上げ、
1000-1500gの新生児生存率が27%から89%と格段に上がったのです。
カンガルーケアによって低体重児の体温が維持され呼吸が安定し、
母乳分泌が増加し母乳保育の期間が長くなりました。
母親と赤ちゃんはとてもリラックスした状態となり
NICU環境でストレスの多かった家族にとって救いになったことが分かったのです。
ここから母子の愛着形成に有効ではないかという発想を得たのです。
肌を密着させたスキンシップは身体より心を温めるのですね。