こんばんは。
今日はクリニックのワックスがけでした。
これで明日からまた気持ち良く仕事が出来ます。
お歯黒の起源は古く、古墳からお歯黒の埴輪や黒く染められた人骨歯牙が出土したことから古墳時代(3世紀から6世紀)にはあったのではないかと言われています。
阪大の名誉教授である山賀礼一が大陸渡説、南方渡説、日本古来説という3つの説を提唱していますが、
お歯黒の歴史がある地域が北は日本、東はソロモン諸島、南はインドネシア、西は中国南部とインド南部に及び、
北が日本までということから南方より伝わったという説が有力な様です。
ただ歯を黒く染めるのは結構大変だった様で、僧鑑真和上が渡日で何度失敗し南の島へ漂流した際、お歯黒の手法を学び日本に伝えたのではないかと言われています。
お歯黒は貴族の間に広がり、18、19才の成人になった証として染められ時代と共に年齢が下がり、女性だけであったお歯黒は武士までするようになり一般人にも普及しました。
江戸時代に入ると貴族、皇族以外の男性は禁止され、悪臭や手間、老けた感じが嫌われ、既婚の女性だけに残ったと言われています。
それまでお歯黒はセクシーに見えオシャレの証だったものが江戸時代では醜い象徴になったのです。
白には「どんな色にも染まります」という意味があり、
黒には「これ以上染まらない」という意味で貞操の証としたのです。
やがて明治維新によりお歯黒は禁止になりました。
日本人が口の色や歯並びに気を使わないのはこの風習の名残りかもそれませんね。