おはようございます。桜井です。
人から認めて欲しい欲求を承認欲求といいます。
アドラーは甘やかされて育つと世界が自分を中心に回っていると勘違いしてしまい、
承認欲求が強くなるとしています。
承認欲求は元々、生得的に備わった本能です。
赤ちゃんの生理的微笑は自分の養護者がキチンと世話をする人間かを見るためであると言われています。
世話をする人間が周囲にいなければ生きていけないために泣くことで自分をアピールし、世話をしてくれた人に微笑むのです。
このまま大人になると承認や賞賛しない人間には嫌がらせをしたり、冷たくなり、
褒めてくれる人間を好きになったり、自分が中心で居られる場所から動いたりしなくなるのです。
この自己中から抜け出す方法は3つあるとアドラーは示しました。
「他者関心」
「他者と自分は違うことを知る」
「課題の分離」
の3つです。
課題の分離は有名ですね。
最初にこれを聞いた時、自分と他者の関係を俯瞰するには最適な方法であると感じました。
「こんなに子供のことを思っているのに伝わらない」と不満を漏らすのは、子供の課題を自分の課題とすり替えているからです。
子供の将来を心配してあれころ指示をするのは子供を自分の思い通りに動かしたい自分の欲求であり、親としての課題ではありません。
子供が勉強をするしないは子供の課題であり、
親の課題ではありません。
子供が勉強しないために不安やイライラを感じることをどう処理するかが親の課題なのです。
するしないを自分で決めさせなければ子供の課題を奪い、言われた通りにしか動けない子供に育っていくことになります。
自己承認欲求の塊のような人間を作る前に課題の分離をすることが子供にも親のためにもなるのです。