おはようございます。
自分の中にスイッチがありオフの時は携帯はもちろん、家の電話や宅急便にさえ出ることはない桜井です。
振り込めサギがこれほど認知されるにもかかわらず一向に減りませんね。
今日は芸能人まで騙されたとワイドショーでやってました。
これは高齢者の心理的特徴によるところも大きいと言えます。
高齢者の心理的特徴は2つあります。
1、ポジティビティ効果
2、ヒューリスティック処理です。
ポジティビティ効果とは高齢者はポジティブな情報に注意を向けやすく、
それが記憶に残りやすくなる傾向が多くなる一方で、
ネガティブな情報を避ける傾向が強くなることです。
分かりやすく言えば自分に都合の良いことだけをみるようになるということです。
もう一つのヒューリステックは深く考えず勘で決めることです。
高齢者に限らず、慣れた作業や行動は一々考えたりはしませんよね。
なぜなら疲れるからです。
なるべくエネルギーを消費しない様にするための方策なのですが、
よく考えるとべき時でさえ言いなりになってしまうのはこの脳の省エネが原因なのです。
もう一つ面白いデータがあります。
八田らに研究によると年齢が高いほど注意や抑制、ワーキングメモリの成績が悪いのは予想通りだが
信頼感と騙されやすさは正の相関があると考えられていたが負の相関と結果は逆だった。
つまり疑いやすい人ほど騙されていたことが分かったのだ。
これについて
「他者信頼は注意を他人にも向けられるために、コミュニケーション能力が維持され
情報も多く入ることから結果的に騙されにくいのではないか」と考えられています。
疑い深いと人間関係が希薄になりやすいことも
おれおれ詐欺の横行を許してしまうことに繋がっているのかもしれませんね。