「銀歯を入れる歯科医師は価値がない?」

おはようございます。桜井です。

今日は久々の院内セミナーです。

5時間に渡るセミナーの第一回目。長時間のセミナーにウチのスタッフは耐えられるのでしょうか。

たまには歯科の話をしましょうか。

虫歯があれば治療はその空洞部分と感染部分を完全に取り切り、そのあとで形態を回復するところまでが治療となります。

形態回復を修復と言いますが、この修復は金属、プラスティック、セラミックスの3種類で対応します。

金属は基本的に歯に接着しません。

基本的に被せたり詰めたりして維持できるのはハマりこむという嵌合力で、接着剤は嵌合している歯と金属との隙間を埋めることで維持力を上げているだけなのです。

だから金属が外れた歯が虫歯でヒドイことになっていたり

詰め物を外すと大概虫歯があるのは、噛み合わせなどで金属が揺らされ接着剤が溶け出し空洞を作るからです。

一方、プラスティックは白い詰め物で削除量も少なく歯に接着します。

ただ、吸水性があり強い力がかかると取れたり割れたりします。

最後にセラミックスですが見た目もよく、接着性も高いのですが、欠けたり相対する歯の磨耗を引き起こしやすいと言われています。

ただセラミックスは進化しておりジルコニアブロック単体であればこれらの問題をクリアすることができるようになりました。

金属アレルギーの問題もあり、セラミックスが推奨されています。

ただ患者さんにとって悩ましい問題があるのです。

それが費用の問題です。

セラミックスは保険適用になりませんから自由診療扱いで高額になります。

この時、保険か自由診療かを選ぶことになるのです。

保険診療は7割を保険がまかなってくれますから、リーズナブルです。

ただ基準は最低限の治療ですので最高の治療ではありません。

金額から考えれば保険診療を選択するのは当然です。

自由診療とは金額が違いますからよく考えて選択しなければなりません。

では何を考えるかと言えば、「消費」と「投資」の違いです。

保険診療は最低限の治療ですので、色々な問題を含んでいます。

例えば、

金属が唾液で溶出し体の脂肪細胞に蓄積され惹起される金属アレルギー。

適合が悪いことによる虫歯の再発、歯肉炎。

そして、低位咬合による顎関節症の誘発など

かなりハイリスクな問題を含んでいます。

それらは本来、排除しておくべき問題ですが、大きく医療側に負担や能力を求めるため保険ではまかなうことはできません。

そのため自由診療はそれらの諸問題に対応する能力と時間を買う投資に近いイメージになります。

つまり保険診療は「消費」であり、自由診療は「投資」なのです。

これは歯科医師の知識や技術に投資する価値があるかないかの判断であり結果とも言えます。

保険診療を選択するということは

その歯科医師はその他大勢の1人であり、投資する価値がないと言われていると同じということです。

それはそうでしょう。

銀歯を入れられて喜ぶ人などいないのですから。

入れる側も負担でしかなく、誰も得をしない治療なのです。

これは言い換えると、材質の問題ではなく、歯科医師として投資に値しないと思うと言われているのです。

原因は価値を創出することを怠ったからです。

どんなに勉強しようと研鑽を積もうと価値を分かってもらえなければ投資してもらえないのは当然です。

誰もが出来ない治療や、誰も知らない知識を伝えることだけが価値を創造するのです。

伝えること、技術を磨き、勉強することを諦めないことです。

伝え方1つで価値など、いくらでもコントロールできるのですから。

横浜 青葉台 さくら歯科クリニックあおば 院長 櫻井直樹
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