「『噛む』ことの効果は3つある!」

1、肥満を抑制する。
食事をすると、食後1、2時間にわたってエネルギー生産能力が増加します。
 これを食餌誘発性体熱産生反応といいます。
このエネルギー産生には噛むこと味覚による感覚刺激により急激にエネルギー産生する第一相(食後40分以内)と、
食物が胃に到達してから緩やかにエネルギー産生を増加する第二相(食後40分後から120分)とがあります。
つまりエネルギーを得ながら一方で消費もしてくれています。
 そして第一相のエネルギー産生は脳にある満腹中枢を働かせる信号になります。
良く噛まずに啜ると言う行為は
たくさん物を食べても満腹中枢に信号が速やかに伝わらないことになり
過食による肥満の原因になります。
ですから食事の回数を少なくして減量するより
食事の回数を多くして一回の食事量を減らした方が効率良く痩せると言うわけです。
2.噛んで記憶力アップ
食後の脳は食前の脳に比べると脳、特に記憶をつかさどる「海馬」が活性化します。
食べ物をよく噛んで食べると海馬がより活性化して記憶力が上がるのです。
 運動をしながら覚えると覚えやすいということと同じですが
さほど体力を使わず効率良く脳を活性化するなら脳に近い顎を使って血流を上げる方が効率的で理にかなっているのです。
3.噛んで病気予防
唾液には口の中のばい菌を洗い流す役割や唾液を食物と混ぜることで解毒する力があります。
 パンの焦げた部分には発ガン性があるので食べてはいけないと言われていますが
これを唾液に3分混ぜるだけで発ガン性が無くなって研究者も驚いたという有名な話もあるほどです。
もう1つ!
朝食は交感神経のスイッチを入れ自律神経を整えます。
体熱産生が起こると血の巡りが良くなり1日の起点を朝に置くことで精神的な安定を得られやすくなるのです。
噛むことってお得ですね。

 

横浜 青葉台 さくら歯科クリニックあおば 院長 櫻井直樹
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