「赤ちゃんは口から愛情を学ぶ」

おはようございます。
人間の赤ちゃんは1年程未熟な状態で生まれて来ると言われています。
その後20年という長い年月をかけて脳と共に身体が成長します。
この長い年月をかけて成長するには理由があります。
それは環境の変化に対応するためです。
絶滅危惧種は脳が早期に完成するために環境の変化に対応出来ずに危機を迎えているというわけです。
反面、未熟な状態で生まれて来る赤ちゃんは養育者の庇護の元でないと生きていけません。
授乳だけで考えると1番大切な時期は出産から生後3ヶ月までが特に重要と言われています。
 それは産後1週間の初乳には赤ちゃんを細菌やウィルスから守る抗体成分や貴重な栄養素が含まれていることが一つ。
 もう一つはこの時期にお母さんと赤ちゃんが信頼関係を結べるかで脳の成長やその後の人格に大きく影響するからです。
これはネグレクトを受けた子供の脳より3割ほど小さく相手の感情を読み取る大切な脳の前頭前野が育たないことからわかったことです。
人間の脳の中で感覚を感じるセンサー(感覚受容器)の1番多く配置されているのが唇です。
授乳をするためと言うこともありますが
体温や匂い、感触なども同時に感じることで安心感を得るのです。
同時に授乳中に目を合わせたり話しかけたりすることで
母子関係を深めて子供だけでなく母親も親の自覚や愛情を学んでいくのです。
子育てをすることで親も大人になっていくのです。

横浜 青葉台 さくら歯科クリニックあおば 院長 櫻井直樹
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